【B】インディペンデント・アニメーションを知る

~アニメーション作家・矢野ほなみ+山村浩二作品集~

故郷での幼い記憶を描いた『骨噛み』で、オタワ国際アニメーション映画祭グランプリを受賞し、新進のアニメーション作家として注目をあびている矢野ほなみ(愛媛出身)。師事した山村浩二の傑作・新作と共に、独自の視点と技法で生み出された作品の世界観に迫ります。

トークゲスト:矢野ほなみ

愛媛県今治市大島生まれ。 2017年東京藝術大学大学院映像研究科修了。最新作『骨嚙み』が世界三大アニメーション映画祭の一つである第45回オタワ国際アニメーション映画祭で短編部門グランプリを受賞。 2022年第25回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞。2022年より女子美術大学非常勤講師。
公式ホームページ https://honamiyano.com/

 

*矢野ほなみ作品集

『染色体の恋人』

Chromosome Sweetheart
2017年/日本/5分
アニメーション・監督:矢野ほなみ
声:中村中 音楽:上水樽力 音響:向笠揚一郎、佐藤来
プロデューサー:山村浩二
製作:東京藝術大学
アニメーションで描く「クィア」
カフェで向かい合う人、髪の毛を吸う人、ひたすら走り続ける人と、通り過ぎていく街、河川敷を歩く少女。世の中には色んな人がいて、色んな愛がある。

『ブルネット先生、ここにおいででしたか?』

Are you here,Ser Brunetto?
2021年/日本/4分
アニメーション・編集・監督:矢野ほなみ
音楽:デニス・ザルディ 企画:日伊文化交流協会

ダンテ「神曲」を現代日本に移植
ダンテ・アリギエーリ没後700周年記念作品。ここは現代架空日本。猫のダンテは大学生。禁酒令が下った街では、酒が飲めない。

『夕焼け』

Sunset Train
2021年/日本/3分
アニメーション・監督:矢野ほなみ
詩:吉野弘 歌:高田渡(キングレコード)

高田渡の楽曲世界を表現
いつものこと満員の電車の中、自分の席に座っていた女の子がおじいさんに席を譲る。入れ替わりにおばあさんがやってきた。

『骨嚙み』

A Bite of Bone
2021年/日本/10分
アニメーション・監督 矢野ほなみ
プロデューサー:山村浩二、山村早苗 声:田野彩雲

少女は父と過ごした最後の夏を思い出す。
故郷には火葬後の骨を噛む風習があった。姉や両親との暮らし、島に残る火薬庫の跡や生命に溢れた自然、そして父親の葬式のおぼろげな記憶を、ペンで紙に点描を重ね2年半をかけて描いた。第45回オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ他、受賞多数。

© Honami Yano ©2021 Yamamura Animation


 

*山村浩二作品集

『頭山』

Mt. Head
2002年/日本/10分
演出・アニメーション、美術、編集:山村浩二/語り、三味線:国本武春

ヤマムラアニメーションの傑作
ケチな男が拾って来たサクランボの種を食べたために、頭に桜が生えて、そこに花見客が訪れる。落語「あたま山」を現代、東京に舞台を移し、新解釈を試みた作品。第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレプ他6つのグランプリを受賞、「今世紀100年の100作品」の1本に選出された傑作。

『ホッキョクグマすっごくひま』

Polar Bear Bears Boredom
2021年/日本/7分
絵・アニメーション・監督:山村浩二/音楽:CASIO
公式HP http://www.yamamura-animation.jp/polarbearbearsboredom.html

短い詩のリズムで楽しむ海獣の想いや生活
すごく暇なホッキョクグマは、広い海で様々な海獣たちと出会う。日本語と英語の言葉遊びで、絵巻物風に描く「海獣人物戯画」。第1回北ロンドンアニメーション映画祭 最優秀国際短編アニメーション賞受賞。

山村浩二監督

1964年生まれ。「頭山」(2002年)が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー・短編クリスタルはじめ、ザグレプ他6つのグランプリを受賞。長編「幾多の北」(2021年)がアヌシー・コントルシャン・クリスタル賞受賞。映画祭での受賞は130を超える。2021年、過去25年間の世界の短編監督25人のトップ2に選出。紫綬褒章受章。

上映日時

2022年10月9日(日)14:00~

会場 IYO夢みらい館

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